iOSアプリの法人向け一括購入制度について告知するAppleホームページ
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 米Appleは、「iPhone」や「iPad」などのiOS搭載端末用アプリケーションについて、法人向けの一括購入プログラムを米国で始める。複数の米メディア(InfoWorldCNET)が現地時間2011年7月14日に報じた。

 Appleが同社Webサイトに掲載した情報によると、プログラムの名称は「App Store Volume Purchase Program for Business」となるもよう。開始時期については明らかにしていないがサイトには「Coming soon(近日中)」とある。

 Appleによれば、プログラムに参加すると法人用アカウントを与えられ、これを使って専用のWebページでアプリケーションと数量を入力し、法人クレジットカードやPayPal口座で決済する。こうして購入手続きを済ませると、購入数分のアプリケーション引き換えコードを記したスプレッドシートをダウンロードできるようになる。このコードを各iOS端末に電子メールで送り、各ユーザーがアプリケーションをダウンロードできるようにする。コードを埋め込んだリンクをメールで送ったり、リンクを掲載した社内Webサイトにユーザーを誘導したりすれば、コードをタイプ入力する必要はなくなるとAppleは説明している。

 ユーザーがアプリケーションをダウンロードして使える状態にすると、スプレッドシートの内容も更新され、どの端末にアプリケーションがインストールされたかが分かる仕組み。また専用サイトでは、購入日や注文番号、価格、購入数などを記した購入履歴を確認できる。アプリケーション引き換えコードを管理できるサードパーティーのモバイルデバイス管理(MDM)ソリューションも利用できるとしている。このほか、サードパーティーの開発者が作ったカスタムアプリケーションの購入も、このプログラムを通じて行えるようにする。

 なお、このプログラムで対象となるのは有償アプリケーションのみ。米メディアは大量一括購入しても割引サービスなどはないと報じている。

[法人向け一括購入プログラムの手引書(PDF)]