写真1 新しいチャンネル名
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写真2 新たなブランドマーク
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写真3 生中継番組の放送時間の推移
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写真4 無料放送キャンペーンの概要
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写真5 各チャンネルの特徴
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 ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング(Jスポーツ)は2011年7月14日の会見で、BSでの放送を開始する10月以降の新ブランドや商品プラン、番組編成を発表した。同社は2011年10月1日に東経110度CSの2チャンネルをBS放送に切り替える。2012年3月1日には残りの2チャンネルも移行し、BSで四つのスポーツ専門チャンネルをハイビジョン放送で提供する体制となる。

 Jスポーツは顧客にとっての「わかりやすさ」を向上するために、2011年10月に社名とチャンネル名をそれぞれ変更する。社名は「ジェイ・スポーツ」とし、放送局名と統一する。チャンネル名は「J SPORTS 1」「J SPORTS 2」「J SPORTS 3」「J SPORTS 4」に変更し、BS最大の4チャンネルを持っていることが一目瞭然なシンプルな体系にする(写真1)。BSへの移行を機に、東経110度CSでは一部離れているチャンネル番号を再編し、「242」「243」「244」「245」と四つ続くようにする。ブランドマークもJ SPORTSの企業理念を表現したわかりやすいデザインに一新し、ブランドのさらなる浸透を図る(写真2)。

 BS放送では4チャンネルのセットをスカパー!e2で、引き続き月額2400円で販売する。プロ野球セットやサッカー系のセットでも、Jスポーツのチャンネルを引き続き提供する。現在、ケーブルテレビや東経110度CS放送でJスポーツのチャンネルを視聴している世帯は、BS放送開始後も新たな手続きなく、継続して番組を見ることができる。

 編成面では、生中継を大幅に強化する。2012年は、2011年の年間放送時間(5280時間)を上回る年間6000時間以上の生中継を予定する(写真3)。イングランドのプレミアリーグや米メジャーリーグ(MLB)、高校バスケなどの人気コンテンツを大幅に増強するという。2011年8月には日本初のデイリーサッカーニュース「Foot!」を開始するほか、BS開局記念特番として、ラグビーワールドカップの全48試合の生中継や、世界に挑戦するアスリートをフィーチャーした「世界一周 スポーツの旅~挑戦~(予定)」など、オリジナル番組も拡充する。

 新しいJスポーツの魅力をより多くの人に体験してもらうため、2011年10月1日から1週間にわたり全4チャンネルの無料放送キャンペーンを行う。さらに期間を限定して、J SPORTS 3の22時~23時50分の番組を無料放送する。この時間帯では、サッカーニュースのFoot!や、プロ野球のニュース番組を視聴できるようにする(写真4)。

 Jスポーツは四つのチャンネルを一つの商品と位置付けている。ただし、各チャンネルの特徴を出すため、それぞれのメインコンテンツを定める。J SPORTS 1は国内メイン、J SPORTS 2は海外中心、J SPORTS 3はニュース番組も提供、J SPORTS 4は生中継を中心とする(写真5)。

 会見でJスポーツの代表取締役社長である笹島一樹氏は、「BS進出によって、最終的には加入者数を3割増やすことができると推計している。」と述べた。2011年10月に2チャンネルをBS放送に切り替えて、残りの2チャンネルを2012年3月に移行するという事情から、「いきなり3割増えるのではなく、少しずつその数値に近付いていくイメージ」という。Jスポーツの現在の加入世帯数は、「4チャンネルすべてを視聴していない世帯も含めて、(ケーブルテレビとCS放送などの直接受信の合計で)800万件弱」である。

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