iPadからKVMスイッチ経由でサーバーを遠隔操作している画面
iPadからKVMスイッチ経由でサーバーを遠隔操作している画面
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 ラリタン・ジャパンは2011年7月14日、KVMスイッチ「Dominion KX II」の新バージョン2.4を出荷した。新たに、周辺装置の新版と組み合わせることで、iPhone/iPadからサーバーを遠隔操作できるようにした。

 Dominion KX IIは、IPベースのKVM(キーボード、ビデオ、マウス)スイッチである。専用の端末ソフトから、IPネットワークを介して、サーバー機を遠隔操作できるようにする。操作対象となるサーバー機(PS2ポートやUSBポート)と、KVMスイッチ(RJ-45ネットワーク・ポート)を、専用のケーブルを使って1対1で直結して使う。これに、IPネットワーク経由でアクセスする。

 サーバーの画面を表示してキーボード/マウス操作を入力するための端末ソフトは、ユーザーのクライアントPCの環境に合わせ、Webブラウザー(Javaアプレット)、Javaアプリケーション、.NET Frameworkアプリケーションの3種類を用意している。新版では、これに加えて、別途、周辺装置が必要になるが、iPhone/iPadからSafariブラウザ経由で遠隔操作できるようにした。

 iPhone/iPadから操作するためには、Dominion KX IIの新バージョン2.4と、複数のKVMスイッチやサーバー機へのアクセス手段を集約/統合する周辺装置「CommandCenter Secure Gateway」(CCSG)の新バージョン5.2(2011年8月上旬に出荷)がともに必要。この2つを組み合わせることで、CCSGのiPhone/iPadクライアントを介して、iPhone/iPadからKVMスイッチ配下のサーバー機を遠隔操作できるようになる。

 なお、Dominion KX IIは、モデルに応じて、1、2、4、8人のユーザーから、8、16、32、64台のサーバーを同時に操作できる。きょう体は、サーバー接続ポート64基のモデルが2U、それ以外が1Uラックマウント型。画面解像度は、最大1920×1080ドット。

 価格は、以下の通り。KVMスイッチのDominion KX IIは、サーバー機を8台まで接続可能な8ポートの最小構成モデルが36万円(税別)。一方、アクセス統合製品であるCCSGは、VMware仮想アプライアンス版が66万円(税別)から、ハードウエア・アプライアンス版が80万円(税別)から。