写真●まつもと氏のRubyチーフアーキテクト就任を報告するHeroku公式Blog
写真●まつもと氏のRubyチーフアーキテクト就任を報告するHeroku公式Blog
[画像のクリックで拡大表示]

 米Herokuは2011年7月12日(現地時間)、Rubyの作者であるまつもとゆきひろ氏が「Rubyチーフアーキテクト」に就任したと発表した。Herokuは、米Salesforce.comが2010年12月に買収したRubyのPaaS(Platform-as-a-Service)ベンダー(関連記事)。まつもと氏は、従来通りRubyコミュニティでのオープンなRubyの開発や、ネットワーク応用通信研究所および楽天のフェローを継続する。

 「1995年にリリースされて以来、Rubyは急速に成長し、世界中の何万人もの開発者によって使用されている。 Comcast、Best Buy、AT&Tのイエローページ、Hulu、Twitterなどが採用し、15万以上のアプリが開発されている」(Heroku)。

 Herokuでは「これからもMatz(まつもと氏)とそのチームにこの言語のデザインとアーキテクトの発展に必要な人的資源・物的資源を提供することで、RubyコミュニティとRubyの『大先生(dai-sensei)』である同氏に少しでも還元していくことができればと考えています」としており、まつもと氏の就任がRubyコミュニティへの支援の一環であることを強調している。まつもと氏のほかにもRubyのコア開発者を雇用する方針という。

[発表資料へ]
[Matz氏がHerokuに入社(Heroku公式日本語Blog)]