米VMwareは米国時間2011年7月12日、サーバー仮想化ソフトの新版「VMware vSphere 5」を発表した。200近い新機能および強化機能を装備し、性能と拡張性を大幅に向上した。仮想マシンあたり最大1T(テラ)バイトのRAMと32の仮想CPUを割り当てることが可能。

 毎秒100万以上のI/O処理性能を示し、「最もリソースを消費するアプリケーションの要件を上回る」としている。高可用性を実現する「High Availability」機能も強化し、仮想環境およびクラウド環境において、信頼性の高いビジネスクリティカルなアプリケーションの運用を可能にする。

 またデータセンターのリソースを管理する新たな自動化機能「Auto-Deploy」「Profile-Driven Storage」「Storage DRS」により、サーバー導入やストレージ管理に関する作業負荷を軽減する。例えば、管理者がポリシーを定義して動作パラメータを構築すると、残りの作業をVMware vSphere 5が実行する。

 VMware vSphere 5は従来どおりCPUベースのライセンス方式を採用し、2011年第3四半期中に利用可能にする。あわせて、仮想環境のセキュリティ管理機能「VMware vShield 5」、災害復旧管理ソフト「VMware vCenter Site Recovery Manager 5」、クラウド環境の統合管理ツール「VMware vCloud Director 1.5」もリリースする。

 また同社は、新たな共有ストレージ管理ソフト「VMware vSphere Storage Appliance」を発表した。2011年第3四半期に5995ドルで発売する。期間限定で、VMware vSphere 5の「Essentials Plus」エディションとバンドルした製品を7995ドルで提供する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]