米Microsoftは米カリフォルニア州ロサンジェルスで開催中のパートナー向けカンファレンス「Worldwide Partner Conference(WPC)2011 」で米国時間2011年7月12日、クラウドコンピューティング事業における今後の取り組みについて明らかにした。クラウド版CRM「Microsoft Dynamics CRM Online」の次回アップデートを2011年第4四半期に実施する。

 Dynamics CRM Onlineの次回アップデートでは、パートナー企業が同社の企業向けWebアプリケーションサービス「Office 365」と組み合わせて顧客に提供できるようになるほか、ソーシャルコラボレーション機能などを追加する。

 またERP製品に関する新サービス「Dynamics ERP RapidStart Services」では、パートナーがERP導入に関する再利用可能な統一プロセスをすばやく構成し、初期導入作業の負荷を大幅に削減することで、付加価値サービスの提供に注力できるようにする。Microsoftのクラウドサービス「Windows Azure Platform」をベースに構築し、9月に次期版ERPスイート「Dynamics AX 2012」向けの拡張型サービスをリリースする予定。

 さらに同社は、次期サーバー管理ツール「System Center 2012」のベータ版を来週リリースすることも明らかにした。System Center 2012はプライベートクラウド環境の構築と、パブリッククラウドも含めたアプリケーションの管理運用を支援する。

 そのほか、次期サーバーOS「Windows Server 8」(開発コード名)のearly look版を紹介し、データベース「SQL Server」の次期版「Denali」(開発コード名)のコミュニティ技術プレビューの公開を発表した。

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