エス・アンド・アイは2011年7月12日、日医標準レセプトソフトウエア「ORCA(オルカ)」をクラウドサービス化したと発表した。「ORCAクラウドサービス」の名称で、10月1日に提供を開始する。月額利用料は1万9800円(税別)から。初期設定費用は35万5000円(同)から。

 ORCAは、日本医師会が開発したレセプトソフト。2002年からオープンソースソフトウエア(OSS)として公開されている。

 今回、同社が発表したORCAクラウドサービスは、国内のデータセンターに病院ごとのORCAシステムを構築して、インターネット経由で利用するプライベート・クラウド・サービス。レセプトデータをデータセンター側に保管し、プログラムのバージョンアップや各種マスターの更新、データのバックアップなどの運用管理作業は同社が行う。

 同サービスは、総務省が作成した「ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の完全管理に関するガイドライン 第1.1版」、および厚生労働省が公表している「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第4.1版」に準拠する。

 また、3月から同社が提供しているプライベートクラウド形式のカルテ管理サービス「Karte Cloudサービス」とデータ連携する。2つのサービスは、病院ごとにデータセンター内の同一システム上で運用されるため、同時に利用した場合は料金が割安になる。