米Googleはモバイルプラットフォーム「Android」の開発者向けブログで米国時間2011年7月11日、「Android 3.0」(開発コード名は「Honeycomb」)の次回リリースにおいて、アプリケーションのサイズ変更機能を強化することを明らかにした。新たなスクリーン調整モードを搭載し、タブレット端末のより大きなスクリーンに合わせてスマートフォン向けアプリケーションを見やすくサイズ変更できるようにする。

左は拡大前の画面、右が「Zoom to fill screen」で拡大表示した画面
左は拡大前の画面、右が「Zoom to fill screen」で拡大表示した画面
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 次回リリースより、Android 3.0向けではないアプリケーション、または大型スクリーン対応を明確に設定していないアプリケーションでは、ユーザーが大型スクリーンでの閲覧形式を2種類から選べるようになる。システムバーをタッチすると「Stretch to fill screen」と「Zoom to fill screen」の項目が表示され、前者はレイアウトを引き延ばして表示し、後者は「Normal/mdpi」(約320×480ピクセル)のスクリーンをエミュレートして約200%拡大表示する。Zoom to fill screenではレイアウトデザインは維持されるが、粗い表示になる。

 なお、Android 3.0より前のAndroid向けに開発したアプリケーションで、すでに大型スクリーンでの表示に対応している場合、新たなスクリーン調整モードが提示されるとユーザーの利便性を損なう可能性がある。そのためGoogleは、大型スクリーンに対応しているアプリケーションでは、要素で「android:xlargeScreens="true"」に設定するよう勧めている。

 Android 3.0向けに構築したアプリケーションでは、「android:minSdkVersion」あるいは「android:targetSdkVersion」の値を「11」に指定するよう促している。

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