写真●発表会で事業戦略などについて説明する富士ゼロックスの山本忠人社長
写真●発表会で事業戦略などについて説明する富士ゼロックスの山本忠人社長
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 富士ゼロックスは2011年7月11日、企業内のドキュメント出力環境を包括的に管理するための新サービス「エンタープライズ・プリント・サービス」(EPS)を提供開始したと発表した。同社が従来提供していた企業向けの出力統合管理サービス「XOS」を拡張するアウトソーシングサービスとなる。国内およびアジアパシフィック地域で提供し、2013年度に2地域合計で500件の案件獲得を目標としているという。

 EPSは、同社が「グローバルサービス」と位置付けるサービスカテゴリーに分類される。利用企業の個々の事業所単位でドキュメントの出力や情報の管理を実施するのではなく、これらを全社で一元的に管理できるようにするためのサービスである。「複数の国で事業を展開している企業だけでなく、複数の拠点を抱える国内企業も対象となる」(富士ゼロックスの山本忠人社長)。

 具体的に、EPSでは(1)スマートフォンなどによるモバイル環境からのドキュメント出力を可能にする「モバイルワーカー」、(2)個々の企業の事情に合わせた出力環境の最適化や一元管理を実現する「オフィス出力」、(3)集中出力センターと連携し、遠隔出力を効率的に処理できるようにする「集中プリント」、(4)メール室の運用管理をサポートする「メール室」、(5)出力に関する購買業務支援などを行う「プリントプロキュアメント」---などの仕組みやサービスを提供する。