BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)大手のジェンパクトは2011年7月11日、日産自動車と2018年までの7年間にわたる人事関連業務のBPO契約を締結したと発表した。これに合わせて日産の子会社で人事関連業務のシェアードサービスを提供する「日産ヒューマン・インフォメーション・サービス(NHIS)」の経営権を獲得。同日付で「ジェンパクト・ジャパン・サービス」と改称した。

 買収したNHISは日産の従業員のうち約5万4000人にグローバルで人事業務を提供してきた。ジェンパクトは、買収した子会社の業務を大連に設けているジェンパクトのBPOセンターの業務と連携させることで、より安価で高品質な人事サービスを提供できるとしている。提供する人事関連サービスは、給与計算や福利厚生、人材配置、教育訓練など。

 日産は過去6年以上、ジェンパクトとグローバルで協業している。協業しているBPOの内容は今回の人事業務のほか、財務会計や購買、サプライチェーンマネジメント、カスタマーサービス、製造、解析などである。

 ジェンパクトはゼネラル・エレクトリック(GE)の社内シェアードサービス部門が独立した企業。設立は1997年で、本社はインド北部のグルガオンにある。2000年から中国・大連でBPOを手掛け、2007年にニューヨーク証券取引所に上場している。