NTTデータビズインテグラルは2011年7月中に、販売管理ソフト「Biz∫(インテグラル)販売」の新版である「Ver1.2」の提供を開始する。新版ではIFRS(国際会計基準)への対応や、内部統制の整備支援機能を強化した。このほか使い勝手を向上するために、カスタマイズせずに画面の項目を追加したり、取引パターンを追加・変更したりできる機能などを加えた。

 IFRSへの対応として強化した機能は、売上高の純額表示や収益認識の着荷基準などだ。純額表示は代理人販売などの場合、手数料のみを計上する売上高の計算方法を指す。着荷基準は取引先に製品が移転した時点で、売上高を計上する方法である。

 内部統制の整備支援としては、機能ごとのアクセス制御や業務の実行権限のコントロールができる機能を追加した。Biz∫販売Ver1.2の価格は、50ユーザーで100万円から。

 「Biz∫」はNTTデータビズインテグラルが開発・販売するERP(統合基幹業務システム)パッケージのシリーズ名だ。今年5月にはIFRS対応を目指して複数の勘定元帳を保持できる機能を備えた「Biz∫会計」を発表している(関連記事:NTTデータビズインテグラルが会計ソフトの新製品)。