写真●PFUによるスマートフォン向け検疫システムのデモ Android端末で検疫アプリを使ってセキュリティ状態をチェックしてみたところ
写真●PFUによるスマートフォン向け検疫システムのデモ Android端末で検疫アプリを使ってセキュリティ状態をチェックしてみたところ
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 2011年7月7日から9日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された展示会「第2回教育ITソリューションEXPO」。会場内の一角にある「学校向けセキュリティ ゾーン」のPFUブースでは、AndroidおよびiPhoneに対応したネットワーク検疫システムを参考出展していた。

 同検疫システムは、同社のパソコン向け検疫ソフト「iNetSec Inspection Center」にスマートフォン対応機能として新たに追加予定のもの。利用者がAndroidやiPhoneなどのスマートフォン端末から企業内や学校内のLANにアクセスする際に利用する、ユーザーを認証する仕組みや、端末のセキュリティ設定(スクリーンロックの利用の有無など)がポリシー通りに設定されているかをチェックするための専用アプリなどを提供する。

 ユーザー認証に失敗したり、利用者が端末のセキュリティ設定をポリシーに反する形で勝手に変えたりしている場合には、端末の画面にその旨が表示され、検疫サーバー以外とは通信できなくなる(写真)。セキュリティ設定のチェックは、Android OSが標準で備える機能のほかにウイルス対策ソフトなどを「必須ソフト」として指定して検査させることもできる。逆に、利用させたくないアプリを「禁止ソフト」として登録することも可能だ。

 PFUによれば、同検疫機能は現在、2011年末ころまでには提供できるよう開発を進めている段階だという。