SKYSEA Client View Ver.6の管理画面
SKYSEA Client View Ver.6の管理画面
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 Skyは2011年7月11日、エージェント型で動作するクライアント管理ソフトの新版「SKYSEA Client View Ver.6」を出荷した。新版では、パソコンだけでなく、Android端末を管理できるようにした。価格(税別)は、サーバーが28万円から、管理対象のPCは1台あたり7400円(100台未満)から、管理対象のAndroid端末は1台あたり5000円(500台未満)から。

 SKYSEA Client Viewは、従業員が使うクライアントPCやモバイル端末の状態を、リモートから一元管理するソフト。管理対象側に専用のエージェント・ソフトを導入して使う。システムの状態やインストールされているアプリケーションの情報を収集して資産管理やパッチ管理に役立てる「インベントリ管理/ソフトウエア配布」を中核に、操作ログの監視やUSBデバイスのアクセス制御といったセキュリティ機能を備える。

 特徴は、システム管理者向けの運用管理ソフトでありながら、操作マニュアルなしでも使えることを目指したこと。そのために、GUIの見栄えや操作性、ヘルプ・ファイルを重視している。

 今回の新版では、Windowsパソコンだけでなく、Android端末を管理できるようにした。同機能の名称は「SKYSEA Client View for Android」。あらかじめ、ネットワーク経由、またはSDカード経由で各自がエージェントをAndroid端末にインストールして利用する。これにより、Android端末にインストールされているアプリケーションやシステム設定などの情報を定期的に収集し、最新の状態を把握できるようになる。

 セキュリティ機能としては、ユーザーの操作ログについての記録/収集が可能。端末上で不適切な操作があった際、機能制限をかけたり、注意を促したりできる。また、端末を紛失した時のために、遠隔操作でAndroid機の操作をロックしたり、データを消去したりすることも可能。位置情報を取得できる場合は、ボタン1つでGoogle Map上に端末の位置を表示できる。

 新版ではこのほか、ソフトウエア資産管理(SAM)を強化し、ソフトウエアの利用申請の手段として、Excel形式の申請書を使えるようにした。また、LANやWiMAXなど通信手段ごとにアクセス制限をかけることなどにより、社内LAN以外のデータ通信に制限をかけられるようにした。

 価格(税別)は、標準搭載機能を抑えた下位版「Lite Edition」の場合に、サーバー・ライセンスが28万円、管理対象ごとに必要なクライアント・ライセンスが、Windowsパソコンの場合で7400円(100台未満時)など。Android端末を管理する場合のオプション価格は、1台あたり5000円(500台未満時)など。

 稼働環境は、管理サーバーが、Windows Server 2003/2008。管理用画面の表示および管理対象パソコンは、Windows 2000/XP/Vista/7、Windows 2000 Server、Windows Server 2003/2008。管理対象となるAndroid端末のうち、動作検証が済んでいる機種は6機種。具体的には、NTTドコモが「GALAXY Tab SC-01C」、「GALAXY S SC-02B」、「Xperia SO-01B」、「Xperia arc SO-01C」。ソフトバンクモバイルが「GALAPAGOS SoftBank 003SH」。KDDI(au)が「IS03」。