写真1●クラウドを利用した音声読み上げサービス「ToSpeak Online」のデモの様子
写真1●クラウドを利用した音声読み上げサービス「ToSpeak Online」のデモの様子
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写真2●7月下旬発売予定のAndroid 3.1搭載最新タブレット端末「REGZA Tablet」を多数展示していた
写真2●7月下旬発売予定のAndroid 3.1搭載最新タブレット端末「REGZA Tablet」を多数展示していた
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 2011年7月7日から9日まで、電子書籍関連の総合展示会「第15回国際電子出版EXPO」が東京ビッグサイトで開催された。会場内の東芝 デジタルプロダクツ&サービスのブースでは、クラウドを利用した音声読み上げサービス「ToSpeak Online」(写真1)や、Android 3.1を搭載した最新タブレット端末「REGZA Tablet」(写真2)の展示およびデモを実施、来場者の関心を集めていた。

 ToSpeak Onlineは、基となる音声データを用意して作った読み上げ用音声データ作成の仕組みやエンジンといった、従来はローカルに置いていた機能をクラウドを使って実現した企業向けサービス。東芝が2011年3月から提供している。パソコンへのソフトウエアのインストールなどは不要で、Webブラウザーとインターネット接続環境さえあれば手軽にテキストから音声ファイルを作成できる。

 このサービスを電子書籍の読み上げに応用したのが、電子書籍販売サイト「BookPlace:ToshibaPlaces」(東芝プレイス)で提供している「音声読み上げ機能」である。同機能に対応した電子書籍を購入し、Android向けの専用電子書籍閲覧用アプリ「ブックプレイスリーダー」搭載端末か、無償配布している音声再生用アプリ(Windows用およびAndroid用)を使うことで利用できる。

 実際に、ブース内で音声読み上げ機能のデモを体験してみたところ、イントネーションの不自然さなどはほとんど感じられず、人間による朗読にきわめて近いレベルでコンピュータが電子書籍を朗読していた。同社ブース内の説明員によれば、「データ作成者がイントネーションなどを手作業で細かく調整することも可能だが、そうしたことをほとんどせずにただテキストデータを入力するだけで、高品質な音声読み上げデータを作成できる」という。

 東芝では同機能の用途として、「混雑した電車の中での朗読による読書」や「子供への読み聞かせ」などを挙げている。現状では東芝プレイス内で扱っている約6000冊の電子書籍が同機能に対応している。年末までにこれを13万冊まで拡大する予定だとしている。

 読み上げる声質の種類については、標準で男性2種類、女性3種類をデータベースとして用意している。同社によれば、今後、声質データベースを拡充して、ユーザーが電子書籍の読み上げに使いたい声質データをWeb経由で自由に選んでダウンロード可能にするサービスの提供なども予定しているという。

 同社ブースでは、7月下旬に発売を予定している10.1インチ液晶とAndroid 3.1搭載の最新タブレット端末「REGZA Tablet AT300」を多数用意し、実際に電子書籍の閲覧などを体験できるようにしていた。REGZA Tablet AT300は、上記ブックプレイスリーダーを内蔵しており、購入後すぐに東芝プレイスにアクセスして音声読み上げ機能を試すことが可能だという。