写真●G Data Softwareのクラウドを利用した無償セキュリティソフト「G Dataクラウドセキュリティ」 InternetExplorerのプラグインとして動作させているところ。
写真●G Data Softwareのクラウドを利用した無償セキュリティソフト「G Dataクラウドセキュリティ」 InternetExplorerのプラグインとして動作させているところ。
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 G Data Softwareは2011年7月7日、Webブラウザー経由でウイルスやマルウエアに感染したり、フィッシング詐欺などの被害に遭ったりするのを防止するためのセキュリティ対策ソフト「G Dataクラウドセキュリティ」の提供を開始した。同社Webサイトの特設ページから無償でダウンロードして利用できる。

 G Dataクラウドセキュリティは、Webブラウザーにプラグインとして組み込むソフト(写真)。ユーザーがWebにアクセスするときに、先回りして危険なサイトかどうかを調べ、もし危険なサイトだった場合はブロックするという仕組みを提供する。危険なサイトかどうかは、同社がクラウド上に用意したデータベースを参照することで判定する。

 同社では、(1)OSに常駐する形のセキュリティソフトではないため、他のセキュリティソフトとの共存が容易なこと、(2)インストール後に何も設定しなくても利用でき、常にクラウド上の最新データを参照するためアップデートが不要なこと、(3)パソコン上でデータベースの照合作業などを実施しないため、動作が軽いこと---などを同ソフトのメリットとして挙げている。

 対応するOSはWindows XP/Vista/7で、サポートするWebブラウザーはInternet Explorer(IE)のバージョン6以降またはFirefoxのバージョン3.0.x~3.6.x。現状ではFirefoxのバージョン4以降には対応していないが、同社では「対応バージョンを準備中」とアナウンスしている。なお、利用に当たっては「フリーソフトとして提供するためユーザーサポートは行わない」(同社)としている点に注意する必要がある。