Cloud Driveの画面例
Cloud Driveの画面例
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 米Amazon.comは米国時間2011年7月6日、同年3月に開始した「Cloud Drive」と「Amazon Cloud Player」について、サービスの拡充を図ったと発表した。

 このうちCloud Driveは、同社のオンライン音楽販売ストア「Amazon MP3」で購入した音楽ファイルを保存したり、ユーザーがパソコンなどに保有する音楽や文書、画像などのファイルをアップロードして保管できるサービス。

 Amazonは同日より、このサービスの有料オプションを購入したユーザーに対し「期間限定」という条件のもと、MP3とAAC(.m4a)形式の音楽ファイルに限ってアップロードできる容量を無制限にした。

 Cloud Driveでは、Amazon.comの会員に5Gバイトを無料で割り当て、Amazon MP3で音楽アルバムを一つ購入すると、20Gバイトに拡張する。年間20ドルで20Gバイト、同100ドルで100Gバイト、同500ドルで500Gバイトといった容量拡張オプションを用意しており、このいずれかのオプションを選ぶと、一定期間、音楽ファイルの保存容量が無制限になる。ただし、その期限についてAmazonは明らかにしていない。

 このほか、新規にAmazon MP3で購入したファイルについては従来通り割り当て容量にかかわらず無制限で保存できるが、Amazonは同日から、Cloud Driveのサービス開始前にAmazon MP3で購入した楽曲についても無制限で保存できるようにした。

 一方のAmazon Cloud Playerは、Cloud Driveに保存した音楽ファイルをストリーミングで再生したり、ダウンロードしたりできるサービス。これまではパソコンのWebブラウザー版と、Android用アプリケーションを用意していたが、新たに米Appleの「iPad」に標準搭載するWebブラウザーに対応した「Cloud Player for Web on iPad」を用意した。

 これはiPadのSafariブラウザーから専用サイト(http://www.amazon.com/cloudplayer/)にアクセスすると利用できる。ただし権利関係の問題があるのか、日本時間7月8日時点で日本からは利用できない。またAmazonは、iPhoneやiPod touchへの対応について今のところ言及していない。

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