[画像のクリックで拡大表示]

 米Oracleは米国時間2011年7月6日、同社製品をベースにした仮想デスクトップ環境に米Appleのタブレット端末「iPad」からアクセスするためのクライアントアプリケーション「Oracle Virtual Desktop Client App for iPad」をリリースしたと発表した。Appleのモバイルアプリケーション販売/配信サービス「App Store」から無償で入手可能。

 同クライアントアプリケーションは、Oracleの仮想デスクトップソフトウエア「Sun Ray Software」および「Oracle Virtual Desktop Infrastructure(VDI)」に対応する。直感的な操作を提供し、「CTRL」「ALT」「Delete」「Tab」などの特殊キーやファンクションキーを含む仮想キーボードを備える。Sun Ray SoftwareとVDIの通信プロトコル「ALP」を活用することにより、他のiPadアプリケーションとの切り替えもスムーズに行えるとしている。AppleのモバイルOS「iOS」のVPN機能に対応。また、256ビットのAdvanced Encryption Standard(AES)暗号化方式をサポートする。

 Oracle Virtual Desktop Client App for iPadはiOS 4.2以降で利用可能。英語のみ対応する。

 またOracleは、VDIの新版「バージョン3.3」を同日発表した。管理ポータルを強化し、ロールベースのアクセス権限を細かく設定できるようにしたという。ホストOSとして従来の「Oracle Solaris」に加えて「Oracle Linux」をサポートするほか、インストール手順の簡素化、パフォーマンスの向上などを図った。同社のWebサイトを通じて入手できる。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]