写真●Facebookのビデオ電話サイト
写真●Facebookのビデオ電話サイト
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 米Facebookは米国時間2011年7月6日、ルクセンブルクSkype Technologiesとの協力により、同社のSNSサイト「Facebook」にビデオ電話機能を導入すると発表した。

 ビデオ電話機能は、チャット機能から直接アクセスできる。ユーザーは、オンライン接続中の友達を選び、チャットウィンドウの右上にあるビデオアイコンまたは、相手のプロフィール画面の上部にあるビデオアイコンをクリックすることで、手軽にビデオ電話がかけられる。別のアプリケーションを起動する必要はない。

 今後数週間をかけて、全Facebookユーザーに対してビデオ電話機能を統合する。すぐに使い始めたい場合は、専用サイト写真)からもアクセスできる。

 そのほかFacebookでは、簡単に複数メンバー間でチャットを行えるようにした。例えば1対1のチャットで、友達が「映画を見に行きたいが何を見ようか決めかねている」といった場合に、「Add Friends to Chat」機能で別の友達を選んでチャットに追加し、複数のメンバーで話し合うことができる。

 またチャットウインドウのデザインも変更した。最も頻繁にメッセージをやりとりする友達のリストをサイドバーに表示し、すぐに会話が始められるかどうか簡単に確認できるようになった。リストはブラウザーのウィンドウが十分な大きさである場合に表示される。

米メディア各社(CNET News.comForbesなど)の報道によると、Facebookでビデオ電話機能を最初に使う際には、プラグインをダウンロードする必要がある。ダウンロードは10~20秒で完了する。また、現在では1対1でのみ利用可能でグループ間のビデオ会話はできないが、同社最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は「(将来的に対応する)可能性を排除しない」と述べた。またモバイル対応についても、今後取り組む可能性を示している。

 なお、米Googleが先月発表したSNS「Google+」のビデオチャット機能「Hangouts」では、グループ間のビデオチャットに対応している(関連記事:Google、Facebook対抗のSNS「Google+」を発表、「現実世界の人間関係を再現」)。

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