Linuxの普及促進を目的とした非営利団体であるThe Linux Foundationは米国時間2011年7月5日、トヨタ自動車がゴールドメンバーとして参加したと発表した。

 これによりトヨタ自動車は「Linuxへの投資を最大限に高め、自動車エコシステム全体のオープンイノベーションを推進していく」としている。The Linux Foundationのゴールドメンバーは、最上位のプラチナメンバーに次ぐ会員資格である。車載機器や組み込み家電などのメーカーで同団体に参加する企業はこれまでにもあったが、自動車メーカーではトヨタ自動車が初めて。

 トヨタ自動車は現在、急速にIT産業との距離を縮めつつある。今回のThe Linux Foundation参画に先駆け、2011年4月に米マイクロソフトと車載情報通信サービス(テレマティクス)やスマートグリッドシステムの開発に関して提携。続く5月には、自動車向けのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)開発に向けて米セールスフォース・ドットコムとも提携している。