米Twitterは現地時間2011年7月5日、ソーシャルメディアのデータ解析を手がける新興企業、米BackTypeを買収したと発表した。BackTypeはTwitterと同じく米カリフォルニア州サンフランシスコの企業。Twitterの投稿(ツイート)を解析するサービス「BackTweets」や、リアルタイムデータ処理技術「Storm」を手がけている。米Microsoftや米AOL、米Timeなどの顧客を抱えている。

 BackTypeの公式ブログに掲載された声明によると、現在提供しているBackTweetsは今後既存ユーザーに無料で提供するが、Twitterの業務に注力するため、新規ユーザーは受け付けないとしている。またBackTypeのほかの製品やAPIサービスは中止する。

 米Wall Street Journalの技術系情報サイトAllThingsD.comによると、Twitterのプラットフォーム担当プロダクトマネージャーRyan Sarver氏はBackTypeの2人の創業者であるChristopher Golda氏とMichael Montano氏について、「いち早くTwitterのデータを解析し、ツイートの波及効果をWebパブリッシャーに把握できるようにした人物」と説明している。「BackTypeの開発チームはこの技術をTwitterにもたらし、パブリッシャーが最大限に活用できるようにする」(同氏)。

 なおAllThingsD.comによると、BackTypeはこれまでに、米Y Combinatorや米True Venturesといったベンチャーキャピタルから総額100万ドルの出資を受けている。

[Twitter広報のツイート]
[BackType公式ブログへの投稿記事]