NTTスマートトレードは2011年7月4日、クレジットカードを使った送金に対応した個人向けのネット少額送金サービス「ちょコム送金」の提供を開始した。10円や100円といった少額をクレジットカードで送金する場合、銀行のネット振り込みサービスなどよりも手数料が割安になる可能性が高いのが特徴。同社では、「クレジットカードで送金できる国内初のサービス」であると説明している。

 ちょコム送金は、個人間で頻繁に少額のお金をやりとりするユーザーをターゲットにした送金サービス。ユーザーは、送金を受ける際に自分の銀行口座情報を相手に教える必要はなく、会員登録したメールアドレスを通知するだけでお金を受け取れる仕組みになっている。

 ちょコム送金口座を持っている人同士で相手の口座を指定して送金することが可能なほか、口座を持っていない人でもクレジットカードを使って口座を持っている人に送金できる()。送金可能な限度額はどちらも最大10万円。クレジットカードによる送金は、通常のカード決済となりキャッシングにはならない。

図●個人向けネット少額送金サービス「ちょコム送金」の概要<br>銀行ATMからちょコム送金口座への入金やちょコム送金口座から銀行口座への出金の際には別途手数料(250円)がかかる。
図●個人向けネット少額送金サービス「ちょコム送金」の概要
銀行ATMからちょコム送金口座への入金やちょコム送金口座から銀行口座への出金の際には別途手数料(250円)がかかる。
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 クレジットカード送金の際に発生する手数料は、送金金額の3.15%(小数点以下切り捨て、最低手数料は1円)。10円、100円、500円を送る場合の手数料は、それぞれ1円、3円、15円となる。同社では、一般的な銀行のネット振り込みを利用する場合などと比べて、少額の場合には手数料をかなり抑えられるとしている。一方、金額が大きくなると一律3.15%の手数料がかかる同サービスの方が手数料が高くなる可能性が高い。

 なお、クレジットカードによる送金ではなく、ちょコム送金口座間の送金については、手数料として1回50円がかかる。例えば10円を送金する場合は総額60円となり、クレジットカードの場合(総額11円)と比べてかなり割高になる。同社では、ちょコム送金口座間で頻繁に少額送金を行うユーザーに対しては、契約することで口座間送金を何回行っても定額(年額500円)となる「送金フリーオプション」を使うよう勧めている。