MVNO(仮想移動体通信事業者)の日本通信は2011年7月4日、NTTドコモが構築した「LTE(Long Term Evolution)」のネットワークとのレイヤー2接続について6月末に申し入れ、相互接続に向けた協議に入ったと発表した。

 LTEは、下り方向(基地局から移動局)の伝送速度が最大37.5Mビット/秒(一部の屋内では75Mビット/秒)の高速無線通信技術。NTTドコモは同技術を用いたモバイルブロードバンドサービス「Xi」(クロッシィ)を、2010年12月から提供中である。レイヤー2接続はMVNOが移動体通信事業者の網と接続する方式の一つで、認証やセッション管理、IPアドレスの割り当てなどをMVNO側で実施できるようにする。

 日本通信はLTE網とのレイヤー2接続により、3G携帯電話とLTEを統合したサービスの提供を目指す。また、他のMVNOによるLTEサービスの準備もサポートしていく予定である。