NTTドコモは2011年7月3日、同社のAndroidスマートフォン「Xperia arc SO-01C」の機能バージョンアップを7月6日に実施することを発表した。OSのバージョンはAndroid 2.3のままで変わらず、標準搭載アプリの機能追加やアプリ追加などが行われる。バージョンアップ用ソフトウエアのダウンロード提供は6日18時以降に開始する予定。ドコモショップ店頭パソコンでのバージョンアップは7日以降の対応を予定しているという。

 具体的なバージョンアップ内容は、(1)日本語入力システム「POBox Touch」が4.0から4.1へバージョンアップし、50音(ひらがな)キー表示などが可能になった、(2)Eメールアプリの受信トレイで本文のプレビュー表示をサポートした、(3)「ギャラリー」など様々なアプリでFacebookを利用できる「Facebook Inside」機能を搭載した、(4)「ドコモプリインアプリ」として「iチャネル」「地図アプリ(ドコモ地図ナビ)」「海外ローミング設定アプリ」など9種類のアプリを追加した、(5)辞書データのバックアップと復元機能を実装した---など。

 バージョンアップ方法として、「端末単体でのバージョンアップ」と「パソコンを利用したバージョンアップ」の2種類を用意する。

 端末単体でのバージョンアップでは、更新可能なタイミングになると自動的にホーム画面上部のステータスバーに「新しいソフトウェアが利用可能です」と表示されるので、ステータスバーを下にドラッグして「ソフトウェア更新」をタップすればよい。

 パソコンを利用したバージョンアップでは、付属ソフト(Xperia arc本体に内蔵)の「PC Companion」をパソコンへインストールし、端末をUSBケーブルでパソコンと接続することでバージョンアップできる。

 なお、NTTドコモによれば、端末単体でのバージョンアップの注意点として、パケット定額サービスに未加入の場合でパケット通信(3G)を使ってバージョンアップをする場合、パケット通信料が「約8万4000円」ほどかかる点を挙げている。同社では、パケット定額サービス未加入のユーザーに対しては、無線LAN経由でバージョンアップするか(パケット通信料はかからない)、またはパソコンを利用したバージョンアップを勧めている。

 同社では、「より快適に利用するための品質改善が含まれているため、最新ソフトウェアへのバージョンアップをお願いします」としているものの、バージョンアップ作業自体はあくまでもユーザーの責任において実施するものというスタンスを取っている。バージョンアップに失敗し、一切の操作ができなくなった場合は、通常の故障修理対応となるとしている。

 バージョンアップに当たっては、必ず大切なデータのバックアップを取っておき、本体の空きメモリー容量を約10%(約38Mバイト)以上確保、電池残量が50%以上ある状態で実施するなど万全の体制で作業に臨む必要がある。