大手ドメイン登録業者の米Go Daddy Groupは米国時間2011年7月1日、米KKR、米Silver Lake Partners、米Technology Crossover Venturesから戦略的投資を受けて提携関係を結ぶことで最終合意したと発表し、3社による買収を明らかにした。

 Go Daddyは1997年に設立された企業で、本社をアリゾナ州スコッツデールに置き、国内拠点のほか、シンガポール、カナダ、オランダに拠点を構えている。ドメイン登録やWebホスティングサービス、SSL証明書発行などを手掛け、4800万以上のドメイン名を管理している。

 同社最高経営責任者(CEO)で創業者のBob Parsons氏は、「最適なパートナーとの最適な取引によって、当社が顧客や従業員に対して正しいことができるのであれば行動を起こすと、私は常に言っていた。今がそのときだ」と述べた。また3社についてはテクノロジーのノウハウとWeb関連事業への理解があること、同社の価値に合った価格をつけたことを挙げ、「3社と協力して国際市場での成長を加速し、Go Daddyを次のレベルに高めていく」としている。

 なお、Go Daddyは売却価格について明らかにしていないが、米メディア(Wall Street Journal)は22億5000万ドルと報じている。Parsons氏はGo Daddyの株式を保持し、CEOにとどまるが、いずれ退任して会長職に就くだろうと、関係者は語っている。

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