経営破綻したカナダNortel Networksの特許オークションで、米Appleや米Microsoftなど6社による企業連合が落札した。Nortelが現地時間2011年6月30日に明らかにしたところによると、同連合はAppleとMicrosoftのほか、米EMC、スウェーデンEricsson、カナダResearch In Motion(RIM)、ソニーで構成されており、Nortelの特許ポートフォリオを現金45億ドルで買い取る。このオークションには米Googleも入札していたが同連合に破れた。

 対象となるのはNortelに残されている保有特許および申請中の特許すべてで、無線、第4世代(4G)携帯電話通信、データネットワーク、光学、音声、インターネット、サービスプロバイダー、半導体などの分野にわたる6000件以上。

 取り引きの成立にはカナダと米国の裁判所から承認を得る必要があり、合同審問が7月11日に開かれる予定。Nortelは2011年第3四半期中に手続きを完了できると見込んでいる。

 Googleは4月4日、同オークションに参加することを表明していた。その際、「特許を保有しているだけで何も創造していない企業が起こす訴訟に対抗するには、膨大な特許ポートフォリオを所有していなければならない」と説明し、特許訴訟から技術革新を保護することを理由として挙げていた(関連記事:GoogleがNortelの特許オークションに入札、膨大な知的資産を獲得へ)。米メディアの報道(New York Times)によるとGoogleの入札額は9億ドルだった。

 Nortelは2009年1月に米国とカナダで破産法による保護を申請しており(関連記事:Nortelが破綻、連邦破産法11条の適用を申請)、それ以来、各事業や技術などの資産を売却している。

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