ソフトイーサは2011年7月1日、シンクライアント型リモートデスクトップサービス 「Desktop VPN オンラインサービス」を、経済産業省による電気事業法に基づく電力使用制限の対象となる7月1日から9月22日までの期間(東京電力管内の制限期間)、無償で提供することを発表した。

 同社では、震災発生直後の3月14日から、主に通勤や出社困難者向けに同サービスを無償で提供している(関連記事:ソフトイーサ、通勤困難者向けにリモートデスクトップVPNを無償提供)。7月1日に電力使用制限令が発動されたことを受けて、延長することを決めたという。

 Desktop VPN オンラインサービスは、VPNおよびリモートデスクトップ技術を組み合わせることで、オフィスのパソコンの画面を自宅や外出先から遠隔操作できるようにするサービス。導入に当たっては、ソフト配布用ページからインストール用ファイルをダウンロードし、オフィスとリモートのパソコンそれぞれに導入するだけでよい。専用のVPNゲートウエイや管理サーバーなどの設置は不要だ。

 配布しているインストール用ファイルには、サーバー向けとクライアント向けの両方のプログラムが含まれている。遠隔操作を受ける側となるオフィスのパソコンにはサーバー向けプログラムを、遠隔操作をする側のリモートのパソコンにはクライアント向けプログラムをセットアップする。サーバー向けプログラムは、クライアントからのハードディスクやプリンタ、シリアルポート共有機能の許可/禁止をサーバー側で設定可能な「共有機能有効版」と、共有機能を利用できない「共有機能無効版」の2種類が用意されている。