システムプロバイダーのベル・データは7月1日、米オーバーランド・ストレージ社のミッドレンジ製品Snapシリーズ5機種の国内販売を開始すると発表した。SnapシリーズはiSCSIおよびNASストレージで最大192テラバイトまで拡張可能。出荷開始は7月末。

 30年前にテープライブラリー・メーカーとして創業したオーバーランド社は、米IBMや富士通、米ヒューレット・パッカードなどのサーバーベンダーにテープライブラリー装置をOEM販売しており、現在でも数十万台が稼働しているテープ装置のトップメーカー。10年前からストレージ装置にも進出。Snapシリーズは6年前から販売されており、低価格・高性能ストレージとして、欧米では既に30万台が出荷されている。

 テープ装置を持つ点を生かし、バックアップテープ装置や、VTL(仮想テープライブラリー装置)との連携をとり、トータルでストレージを管理できるのが特徴。その中心装置がSnapシリーズで、全体を一元管理するマネジメントソフトウエアが用意されている。

 輸入販売するベル・データはテープ装置やVTLの販売を11年前から開始し、バックアップや災害対策ソリューションを提供している。昨年販売開始した米スケール社のスケールアウト型ストレージに今回のSnapシリーズを加え、様々な仮想化環境にも対応するトータル・ストレージ・ソリューション・プロバイダーを目指している。Snapシリーズはパートナー経由で年間2億円の販売が目標。