写真●ラクスの中小向けクラウドメール配信サービス「クルメル」
写真●ラクスの中小向けクラウドメール配信サービス「クルメル」
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図●組織体系や地域などに基づく階層別メール配信が可能となっている
図●組織体系や地域などに基づく階層別メール配信が可能となっている
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 ラクスは2011年6月30日、クラウドを使った中小企業向け販促・集客用メール配信サービス「クルメル」(写真)の提供を開始した。店舗別やエリア別など組織の階層単位に基づいてメールを配信できることや、データベースおよびメール配信に関してきめ細かいアクセス権限を設定することで情報漏洩対策を施せることなどを売りとする。

 クルメルは、1契約で複数の店舗や拠点から顧客向けにメールを配信できる。多店舗展開している企業の場合、「本部」や「エリア本部」、「店舗」などの階層を設け、それぞれの階層からターゲットとなる顧客を絞り込んでメールが配信可能となっている()。ラクスでは、小売業や外食産業などの企業ユース以外に、自治体や教育機関の連絡網構築用などにも活用できるとしている。

 情報漏洩対策として、65種類のアクセス権限を設定できるようにしている点も同サービスの大きな特徴となっている。例えば顧客データベースを扱う権限として、「顧客の一覧表示」「顧客の閲覧」や「レコードの新規登録」「レコードの編集」「レコードの削除」などの操作ごとに権限が設定可能で、個々のユーザーに対して利用許可や禁止を設定できる。

 同社では、顧客レコード(メールアドレスなど)へのアクセス権限やダウンロード権限、メール配信の操作権限などをユーザーの役割に応じて細かく設定することで、読者リストの不正持ち出しなどの情報流出を未然に防げるとしている。

 価格は、初期費用が5万円。月額費用として「顧客レコード数」および「利用店舗数」に基づいた料金が必要となる。例えば、顧客レコード数が1万レコードまでの場合で月額3万円、2万レコードの場合で月額4万円などとなっている。メールの配信回数やユーザー数については無制限。

 利用店舗数については、10店舗までの利用では費用負担は発生しない。10店舗を超えた場合は、例えば11~20店舗までは1万円の追加料金が課金される(以上、価格はすべて税別表示)。最低利用期間は3カ月間。9月30日までの間は同サービスを無料で提供するという。