米Cisco Systemsは現地時間2011年6月29日、企業向け通信およびコミュニケーション用タブレット端末「Cisco Cius」を7月31日に世界で投入することを明らかにするとともに、Cius向けアプリケーションの開発および調達を支援するマーケットプレイス「AppHQ」を発表した。

 AppHQは、Ciusアプリケーションを手軽に検索およびインストールできるユーザーインタフェースを備えるほか、開発者にはCiusアプリケーションを作成、テスト、販売するためのツールとリソースを、IT担当者にはCiusに導入するアプリケーションを管理する手段を提供する。

 企業のIT管理者は「AppHQ Manager」機能を使って、ユーザー権限やデバイスの種類などに応じてアプリケーションストアへのアクセスを許可/禁止したり、アプリケーションのタイプ、開発元、カテゴリー別でアクセス対象として承認/拒否したりできる。

 また、企業はAppHQ内に自社ブランドの専用ストアを設置することが可能。専用ストアを通じて、従業員は業務環境を向上するアプリケーションを簡単に見つけて調達することができる。

 Ciusは米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」を採用し、7インチのタッチスクリーンを搭載する。ビジネス用途のコミュニケーションおよびコラボレーション機能を備え、HDビデオ通話、テレビ会議、電子メールやメッセージ送受信、Webブラウジングなどに利用できる。ローカルあるいはクラウドコンピューティング環境に保存したコンテンツの作成や編集、共有が行える。希望小売価格は約750ドル。

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