ネオジャパンは2011年6月29日、大規模環境向けWeb型グループウエアの新版「desknet's Enterprise Edition Ver.8」を本日から提供すると発表した。従来版との違いは災害発生時の安否確認機能を追加したこと。desknet's Enterprise Edition Ver.8の想定ユーザー数は700以上で、価格は105万円（100ユーザー）から。1年間の有償サポートサービスが別途必要になる。

　desknet's Enterprise Editionはスケジュール管理や設備予約、電子会議、文書管理などの機能を備えたWeb型グループウエア「desknet's」の大規模環境向け拡張版。汎用データベースを採用し、多数のユーザーからのアクセスに対するシステムの信頼性・可用性を高めた。今回の新版には、従業員が簡単な操作で安否を報告できる機能を追加した。

　具体的には災害発生時、企業の防災管理者が従業員の緊急連絡先に、desknet'sから安否確認用メールを配信。従業員はメールに記載された専用URLにパソコンや携帯電話、スマートフォンなどでアクセスし、安否状況や出社の可否などを登録する仕組みだ。同様の機能は小規模向けグループウエア「desknet's」にも搭載されているが、desknet's Enterprise Edition Ver.8では、メールの配信範囲や防災管理者を部署や拠点など任意のグループ単位で設定できるよう強化している。

　このほかスケジュール機能では、人と同時に複数設備の空き状況を検索する機能や、事前の承認が必要な設備について仮予約できる機能も新たに搭載している。

　ネオジャパンは、100～700ユーザーでの利用を想定した中規模向けバージョン「desknet's Middle Edition」も7月末から提供する予定。価格は52万5000円（100ユーザー）から。初年度のサポートサービス費用も含まれる。