写真●日本OSS推進フォーラムが提供するOpenOffice.org収録CDのラベル
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 日本OSS推進フォーラム クライアント部会は2011年6月28日、震災復興支援としてオープンソースのオフィスソフト「OpenOffice.org」を収録したCDを無償提供すると発表した。利用方法に関するサポートもメールやTwitterにより無償で行う。

 日本OSS推進フォーラムは、日本のコンピュータメーカーやシステムインテグレータなどによる、オープンソースソフトウエアの活用を推進する団体。クライアント部会は、同フォーラムの中でオープンソースのクライアント環境の普及にあたっている部会である。

 CDは、東日本大震災の被災者および復興のために活動している関係者を対象に、無償で送付する。CDのイメージデータの形でも提供し、日本OSS推進フォーラムのWebサイトからダウンロード可能とする。CDの無料送付は当初の予定数量を超えた時点で終了するとしている。

 CDはWindows版とLinux版(UbuntuまたはKubuntu)を用意している。Windows版はOpenOffice.org 3.3.0をWindows上にインストールするためのインストーラを収録している。Linux版はCD起動のLinuxとその上で動作するOpenOffice.orgを収録。CDドライブに入れてパソコンの電源を入れるとLinuxが起動し、インストールすることなくLinuxとOpenOffice.orgを利用できる。

 利用方法に関する問い合わせサポートは、日本OSS推進フォーラム クライアント部会のボランティアが2012年3月末までメールおよびTwitterで行う。Twitterで質問する場合は、ハッシュタグ「#ossforum」をつけて投稿する。

 日本OSS推進フォーラム クライアント部会は、「OpenOffice.orgはオープンソースソフトウエアであり、現地で中古パソコンなどを利用する際、ライセンスを意識することなく何台でも自由に複製し、一般のオフィスソフトの代替として利用できる。日本国内でも福島県会津若松市、山形県、徳島県、熊本県水俣市などの自治体や、住友電気工業、NTTコムウェア、アシストなどの企業でも使われており、復興に役立つことを願っている」としている。

 CDやサポートの申し込み方法は、日本OSS推進フォーラムの震災復興支援サイトに掲載している。