米シリコンバレーの投資ファンドGSV Capitalは米国時間2011年6月27日、米SNS大手Facebookの株式22万5000株を総額658万7500ドルで取得したと発表した。1株当たりの平均価格は29.28ドルで、Facebookの企業価値は700億ドルと評価された。

 Facebookは2011年1月に米金融大手のGoldman Sachs Groupなどから総額15億ドルの出資を受けているが、その時評価された企業価値は約500億ドル(関連記事:Facebook、総額15億ドルを調達、企業価値は500億ドル)。今回の評価額はこれを上回ったが、米Forbesは、GSV Capitalが取引した未公開株取引市場では、Facebook株は35ドルで売買されており、同社の株式総数を24億株と見るとその評価額は840億ドルになると伝えている。

 GSV Capitalは割安でFacebook株を入手したことになり、これを受けて同日のGSV Capital株は42%上昇したと米Wall Street Journalは報じている。2012年にも新規株式公開(IPO)を実施すると言われているFacebookをめぐって、投資家のあいだで熱気が高まっているという。

 GSV Capitalの創設者で最高経営責任者(CEO)のMichael Moe氏は発表資料で、「世界人口のほぼ10分の1に当たる6億5000万人超のユーザーを持つFacebookは、次世代のソーシャルコミュニケーション・プラットフォームとしての地位を確立した」などと述べている。

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