米Googleは米国時間2011年6月24日、米連邦取引委員会(FTC)が同社に対する本格的な調査に着手したこと認めた。FTCから6月23日に、同社の業務に関する調査を開始したことを伝える正式な通知を受け取ったという。Googleは今後数カ月にわたるFTCの調査に協力するとしている。

 Googleは、「FTCが何を懸念しているのかは不明だが、当社の立場ははっきりしている」と述べ、「当社は常にユーザーを第一に置くことに焦点を当ててきた」と強調している。

 Googleに対しては検索市場における優位性を乱用しているとの苦情が米国や欧州であがっており、欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)は昨年11月に競争法違反の疑いで正式な調査を開始している(関連記事:欧州委員会、競争法違反の疑いでGoogleの正式調査を開始)。

 Googleは、ユーザーにとって同社は一つの選択肢であり、ユーザーが情報を手に入れるとき他にも多くの方法があると主張し、「多くの選択肢があるからこそ、当社は絶えず検索の向上に取り組んでいる」と述べている。

 Googleによれば、同社は検索体験の向上を目的として毎年何百回とアルゴリズムに変更を加えており、「すべてのWebサイトがページのトップに来るわけではないし、1ページ目にすら表示されないこともある」と説明した。広告の表示については、通常の検索結果と区別できるように検索広告を掲載していると主張。また、ランキングの仕組みがどのようになっているか、他の検索エンジンよりも情報を公開していると透明性をアピールし、「ユーザーに当社とともにあることを望むのは、当社サービスの革新と向上のためであり、ユーザーを囲い込むためではない」としている。

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