Red Hat Enterprise MRGの概要(出典:米Red Hat)
Red Hat Enterprise MRGの概要(出典:米Red Hat)
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 米Red Hatは米国時間2011年6月23日、企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」をベースにしたリアルタイムOSの新版「Red Hat Enterprise MRG 2.0」をリリースした。メッセージング機能、リアルタイム機能、グリッド機能を強化し、性能や管理性を大幅に高めたとしている。「RHEL 6.1」に最適化したリアルタイムカーネルを採用する。

 従来のRDMA InfiniBandサポートを拡大し、新たなドライバを介したiWarp 10G Ethernet対応機構を追加した。これにより、メッセージング処理性能が最大100%向上。グリッド機能ではスケジューラを強化し、毎秒100ジョブ以上の処理性能を実現したという。「クラウド導入環境において必要とされる性能を提供できる」と、Red Hatは述べている。また、グリッドのジョブを監視、診断、レポートする機能も追加した。

 なお、Red Hatは今年5月に発表した開発者向けのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「OpenShift」の主要コンポーネントにRed Hat Enterprise MRGのメッセージング機能を採用している。また、グリッド機能も現在および今後のクラウド関連製品の基盤と位置づけている。

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