米Oracleは米国時間2011年6月23日、2011会計年度第4四半期(2011年3~5月)の決算を発表した。売上高は108億ドルで、前年同期から13%増加した。純利益は32億ドルで同36%増加。希薄化後1株当たり利益は0.62ドルで同34%増、営業利益は同32%増の44億ドルだった。
主力のソフトウエア事業の売り上げが77億ドルとなり、前年同期から17%増えた。このうち将来の収益拡大につながる新規ライセンス収入は同19%増の37億ドル。またライセンス更新および製品サポートの収入は同15%増えて40億ドルとなった。
一方、ハードウエア事業は18億3000万ドルで前年同期から横ばい。システムサポートによる収入が同12%増えて6億7000万ドルとなったものの、システム製品の収入が同6%減の11億6000万ドルに落ち込んだ。
このほか、サービス事業の売り上げは同13%増の12億5000万ドルとなった。
Mark Hurd共同社長は「ソフトウエアの記録的な売り上げに加え、データベース専用機Exadataとアプリケーションサーバー専用機Exalogicも業績向上に貢献した。世界におけるExadataのインストール台数は1000台以上。2012会計年度はこれを3倍に伸ばす目標だ」としている。
2011会計年度通期(2010年6月~2011年5月)の売上高は、前年度比33%増の356億ドルとなった。純利益は同39%増の85億ドル、希薄化後1株当たり利益は同38%増の1.67ドル、営業利益は同33%増の120億ドルだった。
Larry Ellison最高経営責任者(CEO)は「2011会計年度にOracleのデータベース事業は過去10年で最も高い伸びを示した。ここ数年、我々はデータベース製品にクラウドコンピューティングとインメモリーデータベースの機能を加えており、これが売上増に寄与した」と述べている。
併せて発表した2012会計年度第1四半期(2011年6~8月)の業績見通しでは、希薄化後1株当たり利益を0.33~0.36ドルと予測している。