フィンランドのNokiaと米Accentureは現地時間2011年6月22日、Nokiaがモバイルプラットフォーム「Symbian」の主要業務をAccentureに外部委託することについて最終合意を結んだ。Accentureは2016年までSymbian関連のソフトウエア開発とサポートサービスをNokiaに提供する。

 これに伴い、中国、フィンランド、インド、英国、米国を対象とする約2800人のNokia従業員がAccentureに移籍する。手続きは2011年10月初旬に完了する予定。

 NokiaはSymbianのアウトソース計画について同年4月27日に明らかにしていた(関連記事:Nokiaが約7000人を削減へ、Symbianの開発はAccentureに外注)。Accentureに移籍する従業員も含めて約7000人を削減し、2013年までに10億ユーロ(約1200億円)のコスト削減を目指す。

 この間、Nokiaは米Microsoftのモバイルプラットフォーム「Windows Phone」をベースにしたスマートフォン開発の能力増強を図る。同社はスマートフォンの主要プラットフォームにWindows Phoneを採用することでMicrosoftと戦略的提携を結んでいる(関連記事:NokiaとMicrosoftの戦略的提携、前倒しで正式契約締結)。

 またNokiaは、同社Services部門サービス製品担当責任者のMichael Halbherr氏を執行副社長に任命した。2011年7月1日付で就任する。Halbherr氏は同社最高経営責任者(CEO)Stephen Elop氏の直属となり、デジタル地図事業NAVTEQとソーシャルロケーションサービス事業を統合して新設したLocation & Commerce部門を率いていく。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]