米Box.netは現地時間2011年6月22日、同社のオンラインファイル管理サービス「Box」に米GoogleのWebベースの統合オフィスアプリケーション「Google Docs」との統合機能を追加したと発表した。これにより、Boxから直接Google Docsのドキュメントを作成したり、複数ユーザーが共有したりできる。

 ユーザーはBox内で「New Google Doc」または「New Google Spreadsheet」メニューを選んで、Google Docsのワープロ文書あるいはスプレッドシートを新規作成し、Boxに保存できる。作成したドキュメントを他のユーザーと共有し、同時編集することもできる。既にBoxに保存されている「Word」ファイルや「Excel」ファイルも編集できる。

 オンラインでのコンテンツ共有やコラボレーションが企業で普及しつつあるなか、Box.netは自社のサービスが「多くの面でデスクトップに縛られている」と感じていたという。ドキュメントの作成や編集、共有をすべてオンライン上で実行したり、デスクトップで作業しつつリアルタイムでコラボレーションしたりできることを目指していた。今回のGoogle Docsとの統合により、クラウドへの移行を促進できるとしている。

 またBox.netは、米Microsoftが年内に正式リリースする企業向けWebアプリケーションサービス「Office 365」について触れ、「外部開発者に対して統合機能が提供されるかどうかが問題だ。過去の歴史から推測すると、Microsoftはそれをしないだろう」とし、クラウドへの移行においてMicrosoftではなくGoogleとの連携を選んだ理由を示した。

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