ミラポイントジャパンは2011年6月21日、同社のメールセキュリティアプライアンスサーバー「Mirapoint RazorGate」に送信者検疫のためのオプション機能「MailHurdle」を無償で添付して出荷開始したことを発表した。RazorGateの価格は最小構成で174万6500円から(税別)。これに従来は250万円で販売されていたMailHurdleが標準機能として無償追加される形になる。

 MailHurdleは、「メールの再送信をわざと発生させる」ことで迷惑メールの送信を防ぐ仕組みを提供するソフトウエア。MailHurdleを搭載したRazorGateに対してメールが送られてくると、RazorGateはそれが初めての送信者(メールサーバー)だった場合、メールを受け取れない“ビジー状態”であることを通知する。

 ミラポイントジャパンによれば、このときメールを送受信するための標準プロトコルであるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)の仕様に正しく基づいたメールサーバーはメールを再送するが、大半の迷惑メール送信用プログラムは再送しない実装になっているという。正しくメールを再送してきたサーバーに対しては、RazorGateがその送信者情報をリストに登録し、次回からは再送を求めない。同社では、このような仕組みにより、迷惑メールが発生する不要なトラフィックの80%をメールサーバーで処理する前段階で取り除けるとしている。