米Googleはパーソナルビデオレコーダー(PVR)製品を手掛ける米国の新興企業、SageTVを買収したもようだ。Googleは声明を出していないが、SageTVの創設者で最高技術責任者(CTO)のJeffrey Kardatzke氏が米国時間2011年6月18日、自社のWebサイトで明らかにした。

 SageTVは2002年に設立された企業で、本社は米カリフォルニア州イングルウッド。パソコン向けのPVRソフトウエアや、セットトップボックス(STB)を手掛けている。Kardatzke CTOは、買収の詳細については明らかにしていないがWebサイトに公開した声明で、「Googleと協力し合うことで、我々のアイディアはさらに多くの製品、プラットフォーム、サービスに広がり、世界中のユーザーに届くようになる」と述べている。

 「オープンな技術に対する(Googleとの)共有のビジョンが、今後オンラインエンターテインメントのユーザー体験を向上させていくことに役立つ」とし、「現時点で具体的に発表することは何もないが、Googleに加わることを楽しみにしている」とコメントしている。

 米メディア(PC Magazine)は、Googleがこの買収により「Google TV」の刷新を図るのではないかと伝えている。Google TVに対応した製品はスイスのLogitech Internationalなどが2010年に発売したが、その後売り上げが減少していると報じられている(関連記事:Googleがメーカー各社に「Google TV」の発表延期を要請、米欧メディア報道)。

 なおSageTVのWebサイトは、すでにオンラインストアを含め各種情報の掲載を取りやめており、ユーザー向けのオンラインフォーラムのみを公開している。

[SageTVの声明]