スカパーJSATは2011年6月17日、通信衛星「JCSAT-13」の打ち上げ時期について、当初の予定時期である2013年から2011年度第3四半期(10~12月)に前倒しすることを決定したと発表した。

 JCSAT-13は、44本のKuバンドのトランスポンダ(衛星中継器)を搭載する。現在、スカパーJSATは、現在東経124度(JCSAT-4A)と東経128度(JCSAT-3A)の通信衛星を使ってCSデジタル放送「スカパー!」を提供しており、JCSAT-13はJCSAT-4Aの後継機となる。

 JCSAT-13は、日本ビームのほか、インドネシアやマレーシアを中心にカバーする東南アジアビームという二つの可動ビームにより、中近東と南西アジア、東南アジア、オセアニアをカバーする。スカパーJSATは、「アジアやオセアニアは継続的な衛星需要の伸びが期待されている地域」「JCSAT-13の打ち上げを前倒しすることにより、早期にこれら地域における衛星放送やブロードバンド通信基幹網などの需要に応えていく」としている。

[発表資料へ]