SCM(サプライチェーンマネジメント)関連のソフトウエアを開発・販売するレッドプレーリー・ジャパンは2011年6月16日、「ワークフォースマネジメント」と呼ばれる分野の同社製品を導入した場合を想定した「投資対効果(ROI)検証サービス」を提供すると発表した。人件費削減効果やサービスレベルの向上による売上高への貢献効果といった値を算出する。

 ワークフォースマネジメントは、小売店や外食、ホテルといった多くの人員を雇用しているサービス業向けのソフトウエア。サービスの提供に必要な役割や人数、社員やアルバイトのスキルを事前に登録することで、最適な人員配置を割り出す。米国では米ウォルマートや米ベスト・バイといった企業が、米レッドプレーリーの製品を導入している。

 ROI検証サービスでは、従業員のスキルや勤怠実績、店頭での混雑といった実データから、最適な人員配置を割り出す。人員配置を最適化した結果として、人件費の削減効果や売り上げへの貢献効果のほか、店舗責任者の管理時間の削減効果や店舗運営の効率化効果などの数値を算出する。投資対効果検証サービスを受けることで、ワークフォースマネジメントソフトウエアを導入する際の基本計画を策定できる。

 投資対効果検証サービスの料金は500万~1500万円程度。標準実施期間は1カ月だ。社員数が5000人以上のサービス業を主な対象とする。レッドプレーリー・ジャパンによると「海外の導入実績では、人件費を1%~4%削減している企業が多い」という。