NTTドコモは2011年6月15日、Androidスマートフォン「Xperia SO-01B」および「REGZA Phone T-01C」で、設定済みのアクセスポイント(APN)が別のAPNに意図せず変更されるという事象の発生を確認したことを公表した。発生すると、パケット通信ができなくなったり、ユーザーが想定している定額料金以上の通信料金が発生したりするなどの可能性がある。

 NTTドコモでは、この事象が発生する原因について「現在確認中」としているものの、発生条件については、以下の条件にすべて合致するユーザーの端末で発生するケースがあることを確認したとしている。同社によれば、該当するユーザーのうち、200台に1台程度の割合で発生する可能性がある。

 まず、パケット通信ができない状態となるケースでは、(1)海外渡航時等に、mopera.net等のAPNを作成して使用したことがある、(2)Android OSのバージョンが2.1である、(3)spモードのみを契約している---という三つの条件が重なると発生する可能性がある。想定している定額以上の料金が発生するケースについては、(3)の代わりに(3)’mopera Uを契約している、という条件になる。

 同社では、対象となるユーザーに対しては別途連絡するとしつつ、同事象が発生しているユーザーに対して、回避策として次の操作をするよう呼びかけている。

1.ホーム画面でメニューキーを押し、[設定]-[無線とネットワーク]もしくは[ワイヤレス設定]-[モバイルネットワーク]をタップする
2.[アクセスポイント名]をタップする
3.メニューキーを押し、[初期化設定にリセット]をタップする
4.定額APNを選択する(spモードもしくはmopera Uスマートフォン
定額)
5.電源OFF/ONを実施する

 なお、T-01Cについては、「AndroidOSを2.2にアップデートすることで同事象が発生しなくなることを確認できた」(NTTドコモ)と説明している。