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 ドイツDeutsche Telekomの米国法人T-Mobile USAは米国時間2011年6月15日、位置ベースの特典情報配信サービス「More for Me」を全米で開始した。米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」を搭載した端末向けに無料で提供する。

 More for Meでは、クーポン共同購入サービス「LivingSocial」を始めとするソーシャルサイトから収集した割引きなどの特典情報や、T-Mobileおよびパートナー企業による限定サービスを、ユーザーの場所、趣味や関心事に応じて配信する。

 Googleのモバイルアプリケーション配信/販売ストア「Android Market」で専用アプリケーション(ベータ版)を公開しており、無償でダウンロード可能。Android 1.6以降に対応し、関心事や場所などの条件をカスタマイズできる。

 T-Mobileは今後、モバイル広告のオーストリアOut There Mediaと協力し、More for Meを端末のタイプにかかわらずすべてのT-Mobileユーザーに提供することを目指す。特典情報をテキストメッセージで無料送信する手法も検討している。また、Android以外のモバイルOS向けアプリケーションを夏の終わり頃にリリースする予定。

 T-Mobileは、米AT&Tが同社を約390億ドルで買収することで合意している(関連記事:AT&T、T-Mobile買収計画に対するMicrosoftやFacebookなどの支持をアピール)。現在当局の承認を待っている状態だが、「買収後も引き続きMore for Meアプリケーションを提供する予定だ」とT-Mobile上級副社長のBrad Duea氏は述べている(米New York Timesの報道)。

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