米Googleは現地時間2011年6月14日、サンフランシスコで開催したイベント「Inside Search」で新たなデスクトップ向け検索技術を発表した。既にモバイルに導入している音声による検索や画像による検索をデスクトップで可能にする。また、Web検索をさらに高速化する新技術も披露した。

 音声検索機能「Voice Search」のデスクトップ版は同社のWebブラウザー「Chrome」で利用可能。Google検索サイト(google.com)の検索キーワード欄に小さいマイクのアイコンが表示されるので、それをクリックしてキーワードや文章を発話することで検索を実行できる。英語版Google検索サイトを対象に導入を開始している。

 デスクトップ向け画像検索機能「Search by Image」を使うには、画像検索サイト(images.google.com)の検索キーワード欄に表示された小さいカメラのアイコンをクリックして、写真をアップロードするか、Web上の写真であればその画像URLを入力する。画像をキーワード欄にドラッグ&ドロップすることでも検索が行える(デモ動画を参照)。

 画像検索機能は40カ国語をサポートし、世界に向けて順次導入する。Web上の画像を右クリックで手軽に検索するための拡張機能もChromeと米Mozillaの「Firefox」向けに公開する。

 なおSearch by Imageは、著名人のようにすでにWeb上に公開されている人物以外については顔認識を行わないという(米New York Times)。

 またGoogleは、高速検索エンジン「Google Instant」を次のステップに進める新技術「Instant Pages」を紹介した。検索結果の最上位に提示されるページをバックグラウンドであらかじめレンダリングし、ユーザーがどの検索結果のリンクをクリックするか選んでいる間に、すぐに表示できるよう準備する。最上位リンクがユーザーにクリックされる確率が高いと判断した場合にプリレンダリングを開始する。

 Instant PagesはChromeの次回ベータ版に組み込む予定。開発者向けプレビューを早期アクセス版のリリースサイトで公開している。

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