リコーのグループ企業で同社製品の販売や保守などを手がけるリコージャパンは2011年6月15日と16日の2日間、東京国際フォーラム(東京都千代田区)でセミナーと展示会の統合イベント「Value Presentation 2011」を開催する。
これに先立つ形で同社は14日、報道陣向けに内覧会を実施し、出展予定となっているリコーグループおよびパートナー企業の製品やサービス、ソリューションなどを披露した(写真1)。
会場でまず目を引くのは、「リコー スマートコラボレーション」(仮称)というiPadを使ったペーパーレス会議システム(写真2)だ。
同システムは、iPadとプロジェクター、テレビ会議システムなどを連携させることで、会議室と遠隔の拠点などを結んでペーパーレス会議を実現するというもの。その中核となるのが「RICOH TAMAGO Presenter」というiPad向けアプリである。同アプリを使うことで、LAN内の複数のiPadに対してプレゼンテーション文書を手軽に配布して共有できる。
ただ単に他の端末に文書を配布できるというだけでなく、議事進行役や発表者のページめくりに合わせて他の端末でも自動的にページをめくることなどが可能となっている点が特徴。別途サーバーを立てる必要はなく、iPadと無線LAN環境さえあればすぐにペーパーレス会議を実現できる。リコージャパンによれば、同アプリは現在、App Storeから無償で入手可能だという。
このほか、展示会場ではワンビのiPhone/iPad向け情報漏洩対策ソリューション「トラストデリート for iPhone/iPad」(写真3)や、クラウドと専用のタブレット型端末を用いた手書き入力対応のデータ取り込みシステム「Ricoh eWriter solutions」(写真4)、1台6980円と安価なユニデン製の緊急地震速報受信用端末(写真5)など、興味深い製品やソリューションが多数展示されていた。
製品やソリューションの展示だけでなく、コピー機の仕組みを自分の手で体験できるコーナー(写真6)なども用意されている。また、イベント当日は200台以上のiPadを用意し、来場者がナビゲーション用端末として借りられるようにする予定だという。
開催時刻は両日とも午前10時から午後6時まで。入場は無料となっている。