米Nuance Communicationsは米国時間2011年6月13日、パソコン向け音声認識ソフトウエアの最新版「Dragon NaturallySpeaking 11.5」を発表した。また同ソフトウエアの新機能と連動して米Appleのスマートフォン「iPhone」やタブレット端末「iPad」を無線マイクとして使えるようにするアプリケーション「Dragon Remote Mic App」も公開した。

 Dragon NaturallySpeaking 11.5は、バージョン11で強化した音声テキスト化の正確性やスピードに加え、ドキュメント作成や電子メール送信、Webサーフィン、ソーシャルメディア利用などを簡素化するための機能を備える。SNSサイト「Facebook」へのステータス更新やミニブログサービス「Twitter」への投稿を「Post to Facebook」「Post to Twitter」と発話するだけで始められる。ECサイト「Amazon」で目当ての商品を見つけたり、地図表示サービスで目的地までの道順を確認したり、パソコン内のファイルを探したりといった操作も音声命令で実行できる。

 リモートマイク機能により、Wi-Fiネットワークに接続したiPhoneやiPad、あるいは携帯型メディアプレーヤー「iPod touch」をマイク代わりに使って、コードやヘッドフォンに煩わされることなく口述することが可能。

 また「太字」「大文字」といったテキスト設定に対応するなどフォーマットや編集機能を向上したほか、ヘルプ機能の強化も図った。

 Dragon NaturallySpeaking 11.5は「Home」および「Premium」エディションがすでに販売を開始している。「Professional」および「Legal」エディションは数週間以内に利用可能にする。各エディションの価格はHomeが99.99ドル。Premiumが199.99ドル、Professionalが599.99ドル、Legalが799.99ドル。バージョン11のユーザーに対しては無償でアップグレードを提供する。

 Dragon Remote Mic AppはAppleのモバイルアプリケーション配信/販売サービス「App Store」から無償でダウンロードできる。AppleのモバイルOS「iOS 4.2」以降に対応する。利用するにはDragon NaturallySpeaking 11.5のPremium、ProfessionalまたはLegalエディションが必要となる。

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