韓国Samsung Electronicsの米国子会社Samsung Telecommunications America(Samsung Mobile)は米国時間2011年6月13日、米American Airlines(アメリカン航空)が、Samsungのタブレット端末「Galaxy Tab 10.1」を6000台導入し、年内にも乗客向けの機内サービス端末として利用を開始すると発表した。

 国内線は、ボーイング767-200/767-300型機で運航するニューヨーク~ロサンゼルス間、ニューヨーク~サンフランシスコ間、マイアミ~ロサンゼルス間などの路線に、国際線は同767-300型機で運航する欧州、南米発着の路線に導入する。Galaxy Tabのような商標のついたタブレット端末を導入するのは北米の航空会社で同社が初めてになるとしている。

 ビジネスクラスとファーストクラスの機内エンターテインメントサービスの端末として導入するもので、Galaxy Tabはアメリカン航空が現在利用しているパーソナルエンターテインメント端末に置き換わるとしている。SamsungはGalaxy Tabのメモリー容量を増やすなどしてアメリカン航空の機内サービス向けにカスタマイズする。

 Galaxy Tab 10.1は、OSにAndroid 3.1(Honeycomb)を採用し、CPUにはデュアルコアCPUとGeForce GPUを持つ米NVIDIAの「Tegra 2」を搭載している。本体の厚さは8.6mm、重さは565g。米国ではWi-Fiモデルを6月8日からニューヨーク市のBest Buyユニオンスクエア店で先行発売しており、6月17日には全米で発売する。価格は16Gバイトモデルが499ドル、32Gバイトモデルが599ドル。

 このほかSamsung Mobileは6月初旬に米Verizon WirelessのLTEサービスに対応するモデルを数週間以内に発売すると発表している。こちらの価格は16Gバイトモデルが529.99ドル、32Gバイトモデルが629.99ドル。

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[発表資料3]