写真1●NTTコムの最新式の免震構造データセンター「東京第5データセンター」の模型によるデモ展示
写真1●NTTコムの最新式の免震構造データセンター「東京第5データセンター」の模型によるデモ展示
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写真2●企業向けTwitterおよびFacebookクライアント「CoTweet」のデモ
写真2●企業向けTwitterおよびFacebookクライアント「CoTweet」のデモ
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写真3●社内のNotesやExchangeへのリモートアクセスを実現するためのサービス「Bizリモートアクセス モバイルコネクト」
写真3●社内のNotesやExchangeへのリモートアクセスを実現するためのサービス「Bizリモートアクセス モバイルコネクト」
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 2011年6月8日から10日まで幕張メッセで開催されたICT関連の総合展示会「Interop Tokyo 2011」のNTTコミュニケーションズのブースでは、最新の免震技術を用いた同社のデータセンター「東京第5データセンター」の仕組みを解説した模型(写真1)など興味深い展示物を多数出品していた。

 東京第5データセンターは、2011年3月に完成し、4月からサービス提供を始めたばかりだというまさに“出来たてほやほや”の最新式データセンター。NTTコムによれば、通常の高層建築物で求められる約2倍以上の地盤に20m以上の深さの杭を打ち込むことをはじめとして、徹底した地震対策をとっているという。

 例えば、免震技術については、(1)積層ゴムを使った支承、(2)鉛プラグ(鉛の棒)入り積層ゴム支承、(3)弾性すべり支承、(4)特殊ダンパー---という4つの仕組み/技術を採用。これら4つを用いることで建物への衝撃を最大1/3に低減し、サーバーやネットワーク機器などへのダメージを最小限に抑える工夫をしている。

 実際に、3月の東日本大震災では同データセンターの付近でも大きな地震に見舞われたが、NTTコムによれば建物の変位量(中心点からの片側の揺れ幅)は最大で「43mm」しかなかったという。同データセンターは設計上「60cm」までの変位に耐えられるというので、まだまだ余裕があることになる。

 会場では、免震構造の同データセンターと免震構造ではないデータセンターの模型の二つを展示、実際にボタンを押して揺らすことでその効果を体験できるようになっていた(写真1参照)。

 その他同社では、企業向けのTwitterおよびFacebookクライアント「CoTweet」(写真2)や、携帯電話やスマートフォンを使って社外からNotesやExchangeをはじめとする社内のアプリケーションへのリモートアクセスを実現するためのサービス「Bizリモートアクセス モバイルコネクト」(写真3)、企業向けクラウドサービス「Bizホスティングエンタープライズ」を米マイクロソフトのクラウドサービス「Windows Azure」や「Office 365」と連携するオプションサービスなどを展示していた。