みずほフィナンシャルグループ(FG)は2011年6月10日、同社および傘下銀行の役員人事を発表した。3月に大規模システム障害を起こしたみずほ銀行では、IT・システムグループ担当の常務執行役員に、みずほ情報総研の福沢俊彦副社長が就任する。福沢氏は2008年4月から2009年3月まで、みずほ銀行のIT・システムグループ担当を務めていた。

 福沢氏は1956年12月生まれの54歳。3月に障害を起こした同行の勘定系システム「STEPS」を元々運用していた旧第一勧業銀行の出身である。みずほFGは5月23日に、システム障害の責任を取って、みずほ銀行の西堀利頭取と現IT・システムグループ担当の萩原忠幸常務執行役員が6月20日付で退任すると発表している。福沢氏は萩原氏の前任者で、萩原氏の退任を受けてIT・システムグループ担当に復帰する。