写真1●日本マイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏
写真1●日本マイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏
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写真2●Mangoでは日本語の縦書き表示が可能になっていることを披露
写真2●Mangoでは日本語の縦書き表示が可能になっていることを披露
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写真3●写真をFacebookなどのソーシャルネットワークに簡単に投稿できる
写真3●写真をFacebookなどのソーシャルネットワークに簡単に投稿できる
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写真4●起動中のアプリケーションを並べて表示し簡単に切り替えられる
写真4●起動中のアプリケーションを並べて表示し簡単に切り替えられる
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 日本マイクロソフトは2011年6月8日、東京・品川でスマートフォン向けOS「Windows Phone」の開発者向けイベントを開催した。このイベントの中で、開発中の次期スマートフォンOS「Windows Phone 7(開発コード名:Mango)」のデモを国内ではじめて披露。Mangoに搭載する新しい機能を開発者にアピールした。

 キーノートに登壇した執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏(写真1)は、Windows Phoneで搭載するMetroユーザーインタフェースのデザインコンセプトを「都会の地下鉄のように必要な情報にすぐアクセスできることを目指したもの」と紹介。その例として、各種の関連情報をまとめて扱う「ハブ」や、必要な最新情報を表示する「ライブタイル」などを挙げた。Mangoでは、Facebookなどのソーシャルネットワーク情報まで含めた友人情報をまとめて扱う「ピープルハブ」、他のカメラで作成した写真もまとめて扱う「ピクチャハブ」、Offce文書を扱う「Officeハブ」など、6種類のハブを用意する。

 キーノートでは、実際の試作機を使ったデモを来場者に向かって披露。Mangoでは、メニューなどが日本語対応し、画面に文字を縦書き表示できることを示した(写真2)。日本語入力では、フリックによる入力を実装する。ソーシャルネットワークへの対応を進めることも強調し、写真を簡単にFacebookなどに投稿したり(写真3)、写真に写っている人物の顔を認識してタグ付けたりするといった機能を披露した。また、起動しているアプリケーションの一覧を選ぶことで、利用するアプリケーションを簡単に切り替えられることもデモした(写真4)。

 大場氏は、このMetroインタフェースが「Windows 8」と呼ばれる次期Windows(関連記事)や、次期Xboxなどにも採用されていくことを説明。Windows Phoneアプリケーションを開発することが、Microsoft製品の将来のユーザーインタフェースに向けた開発に役立つと、積極的な開発を勧めた。実際に、Marketplaceというアプリケーション登録サイトには、すでに2万本以上のアプリケーションが登録済みで、1日あたり数百本のペースで増えているという。

 キーノートの最後に、「Windows Phone Arch」という開発者コミュニティが活動を開始したことを紹介した。このコミュニティでは、開発者同士が情報交換するためのパネルディスカッションやライトニングトークなどを開催していくという。